【映画】DUNE /デューン 砂の惑星 Part.1レビュー 〜映像に圧倒され全身で体感するSF映画〜

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ツルヒゲブログ~平凡大全~を運営しているツルヒゲです

今月2024年3月15日に第二作目「DUNE デューン Part.2 砂の惑星」が公開されて大ヒット中

今回はその前作「DUNE デューン Part.1砂の惑星」(2021)を実際に映画鑑賞したレビューで

DUNE/デューン 砂の惑星

ファーストインプレッション

簡潔に感想を言うのであれば

『シンプル且つ壮大!スッと映像と音が飛び込んできて
からだ全身で浴びるような体験ができる映画!』

ストーリー

本作の監督はドゥニ・ビルヌーブ
原作小説は1965年に発表されたフランク・ハーバートによるSF小説を映画化
物語の舞台は紀元102世紀末砂漠に覆われた惑星デューン
宇宙で最も価値のある物質「メランジ」
「メランジ」は人間の寿命を延ばし、超人的な能力をもたらすスパイスあり
超光速の航行にも利用される非常に貴重な物質である

惑星カラダンの領主レト・アトレイデス公爵(オスカー・アイザック)はバーディシャー皇帝の命により、「メランジ」の唯一の供給源である過酷な砂漠の惑星アラキス(通称「デューン」)の管理を任さられる
レト・アトレイデス公爵はその計画が皇帝らによって仕組まれた複雑な罠であることを察知していたが彼は愛妾レディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソンと息子で後継者であるポール(ティモシー・シャラメ、最も信頼を寄せている臣下や精鋭達を率いてアラキスに赴任する

巨大な砂虫(サンドワーム)の支配する惑星デューン
そこでの危険を伴うスパイス採掘作業を引き継ぐ
そこへ皇帝と結託した宿敵ハルコンネン男爵(ステラン・スカルスガルド)らの侵攻により領主レト・アトレイデス公爵は謀殺されてしまう
ポールとジェシカはアラキスの原住民フレメンに導かれ、、、

原作と過去の映像化

原作小説は1965年に発表され、

日本ではそこまで有名ではなかったようですが、海外では人気を博した作品らしく、1970年代にはホドロフスキー版DUNEも期待の中制作されていたが、道半ばで制作中止に

後に数回映像化されたようですがそこまで評価を得られていない

映像化に携わったスタッフの多くは後にスターウォーズをはじめとする数々の有名SF作品を生み出したスタッフばかり

長年未完成且つ映像化不可能と言われていた作品ということもあり

根強いファンが多い作品、今の情勢(2021年)の中延期に延期を重ねて待望の映画化

感想・レビュー

評価:☆4,0 / 5

わたしは原作を拝読しておらず、また観るまでは存在も知りませんでした
今回の映画化の評判を耳にし、映画のトレーラーを観て期待を胸に劇場観賞してきました

オープニング

まず作品鑑賞時にオープニングタイトルの下にpart.1と表記された瞬間

シリーズ作品だと知り驚かされました

(当時はシリーズとは明言されていなかった)

久々に映画館でここまでのドキドキ、ワクワクを感じ、心弾ませました

(ここでシリーズ物って分かるんかい!驚)

宣伝文句としても「新時代のスターウォーズ」など名打たれていたり

自分も程々にSF作品は見てきましたが

昨今SF作品は数多く制作されある程度出し尽くされた感のあるこのジャンル

いざ劇場で観賞してみると、、、

その”出し尽くされた感”などあえて気にせず、逆に現在までのSF作品に敬意すら感じる魅せ方で、「大人番のスターウォーズ」と言わんばかりの仕上り!

その上で作品の世界観・物語の内容を如何に表現するかに重点を置いており

今この時代にこの手の映画を作るという意味を熟考して造られているように感じました

「スターウォーズ」と「DUNE 砂の惑星」のイメージの違い

「スターウォーズ」と「DUNE 砂の惑星」とのイメージの違いを物凄く簡単に表現するならば

「スターウォーズ」は禅や仏教的な要素が含まれていて

「DUNE 砂の惑星」はキリスト教やギリシャ神話などの要素が含まれているような印象

「スターウォーズ」はフォースや精神の修行・哲学がメインストーリーに絡んでくるが

「DUNE 砂の惑星」はヴォイスと呼ばれる能力やキリストの磔やを思わせるシーンがあったり
予知夢を見たり

その戦いが聖戦と呼ばれていたりするなど西洋の神話的な部分が多く見られるように思います

ずっと砂漠ってどうなの?飽きない?

トレーラーやビジュアルイメージを見ておわかりのように

物語の半分以上は砂の惑星DUNEが舞台となるため

砂漠地帯の映像や色合いで画面が構成されるので飽きそうなものですが

ところがどっこい一色担で同じような色やカメラワークはあまり使われておらず

全く飽きのこないカメラワークと映像美でバシッバシッと場面展開があるため

物語の始まりから終わりまで緊張感のある映像が映し出され今までにあまり体験したことのない感覚を覚えました

作品が秘めた要素

原作がLSDやの薬物の流行した時代

原油の覇権争いや権力闘争の激しい時代に書かれているあるためか

薬物としても原料としても使用される「香料(スパイス)」や2つの巨大勢力が争いあったり

今回は登場していませんが次回作あたりから登場するであろう「皇帝」や巨大な権力を持った組織などの設定があったり

と描かれた当時の時代背景を匂わるその要素が「’’大人’’のスターウォーズ」と思わせるところでもあるのかもしれません

そして当時の時代背景に重ね現在の問題もからめ

改めて見直した上でセリフや説明をギリギリまで削りその代わり映像や演出で観せる事によって

より観ているこちら側は頭で考えるのではなく

今の映像作品として、そしてエンタメ作品として、映画という形に落とし込み

”体験”という形で物語を提示することで「新時代の作品」に仕上げている

劇中のガジェットやデザイン

本作に出てくるアイテムや乗り物などにも注目

今までのSF作品のようにいい意味で「オモチャ」のような

ガジェットではなく

シンプルで決して派手ではないアート的なデザインで施すことにより

作品の世界観や緊張感を持続させ没入度はより深くなっていく

デザインはバリバリにキメてきています!

まとめ

現代において映像美や迫力はすごくて当たり前が前提になっていますが

そこに関して申し分なく、現代の技術は最大限に生かされていると思いました

そして改めて「素晴らしい」と感動した、観た後に原作が読みたくなる劇場で観る他ない作品だと思います

家などで鑑賞する場合は

できるだけ大きなスクリーン

できるだけ良質な音環境

で鑑賞するのをおすすめします

あとは用意するのはリラックスできるソファーやクッションと

好きなドリンクとポップコーンですね!^^

良い映画体験を!

 

ツルヒゲ

 

この記事を書いた人
ツルヒゲ

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30代を目前に急に髪が薄くなったことをキッカケに
スキンヘッドにヒゲというスタイルで運良く一般企業に就職
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バンドやサウンドクリエイターなどの音楽活動しています

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